クリエイティブな仕事・オフィス
クリエイティブな仕事をするためには、それなりのオフィスが必要だと思う。
20年近く前、カール・ワージー氏の「奇跡の仕事術」という本を読んだことがあるが、氏はオフィスレイアウトの重要性を当時から指摘していた。
オフィスの機能として、集中して自分の持ち場の仕事をこなすことができることが必要である。
また、同じチームや、もう少し拡大した部署単位で、頻繁に十分なコミュニケーションが取れることもまた必要である。
私の以前勤務していた東京国税局の部署では、窓際に課長職が窓を背にして座り、その前方の事務室内に年功序列で対面型で15人くらい長くつなげて配置していた。
前にも書いたが、その机のサイズは横幅1メートル、奥行き60センチの小学生サイズである。
話を戻すと、少し前ならよくあった、対面の島型レイアウトで、人数が多いため長細くなったものだ。
実際に仕事をしてみて思うのは、うるさいこと。
クリエイティブな仕事をするときには雑音は邪魔である。新しい発想は生み出しにくい。
次に、目の前に何人も同僚が動いていて、目障りである。パーティションで最低限目隠しをすべきである。集中力をそがれる。
人と人の間が近すぎる。体臭がくるほど近いのは問題だ。
ノートパソコンでLANが利用できることはよいが、パソコンを置くだけのスペースは、できれば別途確保すべきだ。パソコンでなく文献と筆記用具で作業するときにその場所が確保できない。
カール・ワージー氏の考え方を理解していた私は、ことあるごとにオフィスレイアウトには不満であった。
会議などを行う場合に、事務室を出て、上質な場所、空間、景観を目の前にして、クリエイティブなアイディアをひねり出そうとする、ホテルでの会議の利用が増加している。(日経新聞より)
おそらくは、ホテル側のビジネスとしてアイディアであると思うのだが、企業には受けているようだ。
事務室をいったん出てしまい、日常業務から開放された感覚を感じながらの会議であることも心理的に好影響であろう。
会議室の、テンポラリーなアウトソーシングとも言える。
このようなアイディアも、おそらくはクリエイティブな空間から生まれたのではないか。
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