インドムンバイのテロ、ヒンドゥーとイスラムの宗教対立による報復合戦か?!?
インド西武の商都ムンバイで日本時間の本日未明に、武装集団が市の中心部の高級ホテル、駅などを同時に襲撃するという、まるで映画の中のような大規模テロが起こってしまった。
銃の乱射や手投げ爆弾などで外国人6人を含む101人の死亡が確認され、日本人1名、三井丸紅液化ガス社員の津田さん(38歳)の死亡が確認された。負傷者は350人とも言われている。
謹んでお悔やみ申し上げたい。
武装集団は人質を取って高級ホテルタージマハル、オベロイホテルなどに籠城、まさに映画にみる展開が現実のものとなってしまっている。治安部隊が包囲しているが時折銃撃戦の様相を見せている模様である。
現場周辺は外出禁止令が出されている模様。
イスラム過激派組織とみられる「デカンムジャヒディン」を名乗る犯行声明があったとのことであるが、実態はまだ不明である。
津田さんは、同僚や取引関係者と出張でムンバイを訪れていたもので、巻き添えとなったようである。
私は、長く外国銀行や外国証券会社の税務調査に携わったが、ムンバイという地名は、それこそ何度も頻繁に耳にしたものである。
多くの外資系金融会社が、ITなどの大規模な拠点をムンバイに保有していたものと考えられる。旧名称は、「ボンベイ」である。むしろボンベイとして有名である。
大都市圏を形成しており、邦人が270名在留しているということで、非常に治安が心配である。
ムンバイはイスラム教徒の多い地域であるが、ヒンズー教が主流の国柄で、なかなかイスラム教徒は社会的に昇進できないとされ、イスラム教徒の不満があったという見方が強い。
ムンバイ証券取引所もこのあおりで取引停止となっており、金融市場への影響が大きいようだ。インド準備銀行が本店を置く、金融センターへのテロである。
先に、リーマンブラザーズの買収を行った野村ホールディングスでは、野村側拠点、旧リーマン側拠点とも無事であったとのコメントが公表されている。
【背景分析】(発売中のニューズウィークを参考としました)
以前から、カシミール地域の領土問題、が、イスラム教のパキスタンとの間で紛争の種となっていたのであるが、ここにきて、このような大惨事を引き起こすテロとなった。
このところのインドでは、ヒンズー教至上主義過激派と一体と言われる野党BJPが与党国民会議派を脅かす勢力となっている。
BJPは98年から04年まで政権を取っていたが、現在のBJPは当時よりはるかに過激化している。
モスク襲撃次元の旗振り役を務めたラル・クリシュナ・アドバニ氏が首相候補である、という驚くべき過激ぶりである。
RSSというヒンズー至上主義者の「義勇団」へBJPは依存を強めている。
RSSがテロ行為を行っているとの疑惑が持ち上がっても、むしろヒンズー至上主義は反イスラムの感情が高まる結果となると予想されており、その結果、BJPが躍進、政権を奪回する可能性がささやかれている。
このような中、在インドのイスラム勢力も黙っていられない、とばかりに、大規模テロに打って出たことは容易に推測される。
この大規模テロに対して、たとえばイスラム地域のモスクなどに報復のテロ行為が行われることは、もはや疑いないとみられ、治安が悪化するスパイラルに入ることが予想される。
企業においては、現地派遣の従業員を速やかに退去させることが必要なのではないか。
人命の安全が最優先であるので、八方手を尽くして国外退去を薦めてもらいたいと思う。
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